Ferris and Pipo フェリスとピポの日常の贅沢

真剣な遊びから真剣なアート生まれる、を信じています〜。

信楽発シルバーボウル

信楽焼というと先ず思い浮かぶのはたぬきの置物。歴史はそれほど長いわけではなく、昭和天皇をお迎えするのに作り始めたそうだ。外においてあるのを見るのがほとんどなのからも推測されるが、信楽焼は丈夫である。そんなこともあり室町時代から大変好まれたそう。

ほぼ焼物の知識ゼロなのですが、信楽焼きの窯工房プラスお店が集まっている信楽に旅の途中で寄ることになった。

そこで出会ったのが、シルバーの小ぶりの飯碗、パワーストーンの種類の一つのヘマタイトのような光沢があり、手作りのちょうどいい塩梅の凹凸があり、そしてずっしりとした量感があり、一目惚れしてしまいました。

素人がこんなことを言うのも失礼ですが。古伊万里や古薩摩の薄手のものも良いけれど、ここまで好きになったのもはなかった。なんか、お茶席にも出そうな椀。

一つしか買ってこなかったのだけど、やっぱりもっと欲しくなって、窯元へ連絡すると在庫はないけれど、焼いてくれるとのこと。

それが、昨日届いたのです。飯碗3つに少し大きめのお椀3つ。大きめのはカフェオレボウルにちょうどいい感じ。

このピカピカの銀色のことを窯元に伺うと ”天目釉” と言う釉薬だそうだ。主に鉄分を多く含んでいて、茶道の抹茶碗として好んで使われるとのこと。やっぱり! 歴史は古いようで中国宋の時代から作られていたそうだ。その時の窯の状態、土の具合で出ている色も違ってくるそうで、最初に求めたのは黒く輝く銀色だが、今回は青白く光る銀色。

この器で食べたご飯はとても美味しい。美しい器で心も暖かくなるようだ。

こう言うのが、日常の贅沢なんだろうな。

信楽に行かれたら、ぜひ卯山窯へ立ち寄ってみてください。銀色の小鉢もありますが(これは飯碗と一緒に買ったのだ)、シリーズ化してくれて他の形も作ってくれると約束してくれたので欲しい形のものが見つかるかも。

とにかく美しいから。

〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野789 TEL 0748-82-0203 卯山製陶