Ferris and Pipo フェリスとピポの日常の贅沢

真剣な遊びから真剣なアート生まれる、を信じています〜。

生涯子供無し、を考える。

50歳時点での子供を持たない女性が27%とということが発表になった。

少し上の世代は、赤松良子さんなどのものすごい奮闘によって男女雇用均等法ができて、人によっては企業内でもう選択制でなく、男性と同じような機会を得られると喜んだ人も多かっただろうし、仕事そのものも楽しんだだろう。

その当時は保育園もいまよりは入りやすかったようだ。今はどうだかわからないが、給料を入園申し込み時にすることが義務付けられていて、高い人は間違いなく入所できた。今考えると不思議。

でもね、父親の方はいつも残業、そうしたら母親が送り迎えできないときはどうするの?

今はワンオペという言葉はあるけれど、ワンオペ多かったのではないでしょうか。親が近くに住んでいる人は親が送り迎えにプラス、夕飯も作ってくれてという恵まれた環境で仕事を続けられる人もたくさんいたようだ。はっきり言って羨ましい環境。そうでなければ無理。育児だけでなく、その頃は、つまり90年代は夕飯も大抵はきちんと作ることがまだまだ当たり前。自分の親に弱音を吐いても経験がない自身の母親は、”絶対に仕事は続けていた方が良い”、とか、”大丈夫、できるわよ”、というだけで状況把握はできない。もちろん自分になかったチャンスを娘が得たのだから、社会で活躍してほしいというのもわかるよね。そんな環境で無理して過労で倒れて入院した人もいる。

でも一人でやるしかないのだ。保育園から毎日大量の洗濯物と紙おむつと大事な我が子を抱えて帰宅する。途中で夕飯の買い物しなくちゃね。帰宅後はまず洗濯。

ちょうどこの時期は一番の黎明期だったのではないだろうか。

 

子供を育てる方を選び、有能なのに会社を辞める選択をする人。一方で子供は作らず、会社で仕事をする方を選ぶ、あるいは選んだわけではないけど、なんとなくタイミングを逃してしまった人。事実かどうかわからないけれど、昇進の時に子供をしばらくは作らないことが条件だったこともあったようだ。外資系でも。

 

ここまでが私が考える今回の調査での50代の子供を持つ女性が少ない要因の一つ。

 

その後、ワンオペ無理の反省から、父親も育休が取れるし、時短の働き方もできる。保育園で入所時に揃えるものも手作りとかしなくて良くなったようだし、私としては母親の働きやすさはかなり良くなったのではないかと思っている。まあ企業によるのかな。育児環境が整っている会社に的を絞って就職活動をしていた人もいたのだろう。

 

さて、そんなことをしていたら、派遣制度というものが変わり、派遣という新しい職種が大幅に増えた。

せっかくできた育児休暇や時短勤務は使えない。職場には手作りのお弁当を持ってくる。時給を10円あげるのに時間を要する。この世代が今回の調査の対象にギリギリなったのか、まだなのかちょっと私にはわからないけれど、今回の数字に驚いてはいけないのかも。まだしばらくはこの数字は更新されるかも。

少し明るいニュースとしては、うちの隣は4人の子供がいるご夫婦。友人の弟は6人の子供がいる。彼らは50代より、かなり下の世代ね。